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*わたしがうつ病を発症したきっかけ
・その1(2004年10月ごろ〜)* 2008.11.12

前回、「最初は病気を認めたくなくてカウンセリングのみを受けていた」と書きましたが、
これから書く「発症のきっかけ」だと思われるエピソードは、そのカウンセリングの中で
先生にお話しをしてゆくうちに、自分が気付いたもので、
最初に病院に行ったときから意識していたものではありません。


私が最初のカウンセリング(2005年11月)で先生にご相談したことは、以下のことでした。


*仕事に行くのがつらい
当時、会社の代表だったのですが、
いくら仕事をしても自分で自分に納得が行かなくなってしまい、
いつも「もっとお客さんの期待に応える会社にしないと」とか、
「代表としてしっかりしないと」とか、
自分にダメ出しばかりして思い詰めていました。
その結果「社長として信頼されなきゃいけない自分」と、
 「本来の自分」がかけ離れてしまったような不安感がありました。
会社に行けなくなる直前(2005年12月中旬)
には、
会社のメールボックスを1分おきにチェックしないと気が済まないような

脅迫に駆られ、自分でも「自分は病気だ」と認識するようになりました。

* 主人とうまくいかない
この年の8月頃から、主人と一緒の場所で眠ると眠れなくなり、
だんだんウィークリーマンションを借りたり、友人の家に泊まったりすることが
増えていました。 これについては、カウンセラーの先生と
「なんでそうなったか?」を時系列で遡っていったところ最初の頃のカウンセリングで
だいたい2004年の10月ごろの出来事に発症のきっかけがあるように
思われることがわかりました 。以下に詳しく書きます。

2004年10月

この年の1月に個人事業だった事業を法人化し、6月末に第1期の決算が終わり、いろいろと改善しなければならないこともあり忙しくなってきていました。
同じ頃、主人も仕事が忙しくなりました。
結果、 それまでは必ず主人と予定を合わせてから翌月の休暇届けを出していたのが、「どうせ聞いても合わないよね」と思うようになり、この頃からお互いの予定を聞くことすらしなくなってしまっていたように思います。

2005年1月

結婚以来、お正月に、昼は私の実家、夜は主人の実家を訪ねるのが習慣になっていたのでこの年も向かいました。
この時、昼に私の母から「あんたも子供産むつもりなら身体のこともあるからそろそろ考えないとね」と言われました。
夕方、主人の祖母が入院しているホスピスに面会に行きました。
おばあちゃんはこの頃意識がハッキリしている時とそうでない時があったのですが、この日はハッキリと私の手を握りしめて「おばあちゃん、もうひ孫の顔見ることぐらいしか生きている楽しみがないの。弘美さん、よろしくね。」と言って泣きました。
帰りの車の中で、主人と「お義父さんとお義母は何も言わなかったけど、やっぱり孫ってほしいのかなぁ。」と話したのを覚えています。

2005年
前半
だんだん、私のほうが原因で、主人とセックスすることが出来なくなってしまい、眠れないことも増えてきました。(なぜそういう行為自体が出来なくなったかは、もっと根深いところに原因がありましたので、また別の回に書きます。)
また、その不安からか私は主人に対して極端にわがままになり、仕事で真夜中になっても「車で迎えに来て欲しい」などと、無茶をいうようになっていました。今思えば、わがままをどれだけ許容してもらえるか、で夫婦生活ができない分の「愛情」を満たそうとしていたように思います。
2005年
病院に
行くまで
家にいると落ち着かず、主人と一緒に寝ても眠れないのが申し訳なく思うようになり、外泊が多くなりました。
2005年
11月
自分でもおかしいと思うようになり、通院開始。
但し、 最初は自分が精神病であることを認めるのが嫌だったため、「精神科」ではなくカウンセリングのみの通院。
2005年
12月
会社に行けなくなるほど鬱が酷くなり、同じ病院の精神科に。
最初は
パキシル10mg(抗鬱剤)、
デパス0.5mg(精神安定剤)を 毎夕食後

処方されました。
また、主人が「家にちゃんと帰ってこないほうが不安なので自分は別にアパートを借りるから帰ってきなさい」と言い、家の近くにアパートを借り実質別居状態に。


簡単に言ってしまうとつまり、
「愛情も、会社もちゃんとしたいのに、もうどうしたらいいのかわからない!」
って自分を追い詰めに追い詰めちゃったってことです。

このとき、主人も相当追い詰められてたと思うのですが、
うちのだんなさんは本当にしっかりした人物で、
発展的な意味での一時別居を提案してくれたのでした。

のちにこの頃のことが笑い話になったときに言われたのですが、
『それに、あの頃の精神状態で「離婚しよう」なんて言われてたら
きっと今生きてなかったでしょ?』
と言われました。……そうですね。

最初の頃は、別居して会社をお休みすれば睡眠は安定すると思っていましたので
睡眠薬は処方してもらいませんでした。
ですが、2006年のお正月に1週間ほど主人に帰ってきてもらった際に
全く眠れなくなってしまい、お正月明けに軽いものから処方されるようになりました。


 

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