眠れなくて 庭に出て、空を見上げてはっとする。
月は、あの日と同じ形して ぼくを照らす。
ぼくは 気づく。
いつのまにか あれから ひとつきが経っていたこと。
そして、
頭でわかったつもりでも
ほんとはまだ歩き出せないでいたんだってこと。
君の苛立ちも、わかるんだ、本当は。
このままじゃ、ダメだよね。わかってるんだ。
月は同じに見えても、違う月。
庭には確かな夏の気配。
少しづつ、でも着実に、時は流れてる。
どこか遠くへ 旅に出ようか。
忙しすぎる日常に 埋もれるふりして見失った こころ探しに。
<2003.7.22>
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