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今日は君がいないので
ひとりだって有意義な休日を過ごせるってこと、
証明してみせるのさ。

遅い朝食をとったあとは、
バスタブにゆっくりと浸かって、鼻歌なんか歌う。
ちょっとタイルの汚れが気になって、
そのまま二時間バスルームを
くまなく掃除してみたりして。
帰ってきたら君は驚くかな、
なんて言うだろうって、想像してみたりして。

風呂上がりには、
缶のビールを持って、庭にでる。
君の育ててるきゅうりが
また伸びてるのを確認して、
ちょっとうれしくなったりして。
向かいの家の夫婦が窓掃除のことで口喧嘩してたこと、
君が帰ってきたら教えてやろうなんて、
思ってみたりして。

夕方には街にでて、
ひとりでお茶を飲む。
となりに座る赤と青のサンダル履いたカップル、
新居の相談してるのに
聞き耳たててみたりして。
ぼくらにもあんな頃があったな、なんて、
妙になつかしく、思い出してみたりして。

君がいない日曜日、ちょっとくやしいけどぼくは、
君のことばかり考えていたのさ。

<2003.6.8>