手紙#3
あなたに、何度も手紙を出そうと思った。
けっしてあなたのこと、忘れた事はなかったのですよ。
いつも思い出しては この想いを伝えたいと思ってた。
けれどもそれは あなたの回復をさまたげてしまうことなのかもしれない、と何度も悩んで、
結局出すのはやめたんです。
そのかわりに、僕は『Garden』を書きはじめた。
あなたが元気を取り戻して、これを読んでくれたなら、
あなたにはきっと気づいてもらえる、そう思ってました。
そう、『Garden』はあなたへの手紙のつもりだったのです。
けれど僕は、今となっては後悔しています。
僕はあのとき、やっぱり手紙を出せばよかった。
想いは、伝えなければ 伝わらない。
あと少し早く気づけばよかった。
皮肉にもそれに気づくきっかけになったのも
あなただったのです。
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