手紙#6
今になって僕は、あなたへの手紙とともに
この『Garden』を、未完成なまま公開しようと こうしてキーボードを叩いています。
あなたが本当にいなくなってしまったことを知った今、
あなた宛の手紙を書くという行為は
まったくもって僕のセンチメンタリズムでしかないのかもしれないけれど、
でも、これだけはどうしても伝えたい。
あなたが、確かにそこにいたこと。
あなたが、そこにいたから僕は 今これを書いているのだということ。
僕が物語を紡ぎ 僕の想いをかたちにする時、これからもあなたがずっと側にいて
確かにそこに生きているのだということ。
世の中に、一生全く出会えない人もいる。
一瞬すれちがうだけの人、
名前を知っているだけの人、
顔見知りの人、
たまに連絡する人、
毎日言葉を交わす人、
こころ許せる人、
大好きな人、
愛してる人。
あなたにこうして出会えて ともに時間を過ごせたことは、万に一つの奇跡。
あなたにもう一度会えることを願って書いてきた僕の『Garden』は、
こんなふうに終わっているのです。
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