手紙#5 翌朝、僕は一本の電話で目覚めました。 その電話は悪い夢の続きのように思えて、すぐには言葉の意味が理解できなかったのです。 その日以来僕は、『Garden』を書くのをやめてしまった。 どんなによく作れたフィクションだったとしても 現実には なにひとつかなわないということを、思い知ったのです。